KESCOものづくりフォーラム2026

KESCOものづくりフォーラム2026
~計測・実験・シミュレーション・設計、そしてAI・データ活用をつなぐ技術交流会~


ものづくりを取り巻く技術環境は大きく変化しています。シミュレーション技術の高度化に加え、計測技術、AI、データ活用の進展により、研究開発や製品開発の現場では、個々の技術を活用するだけでなく、それらを連携させて新たな価値を創出するアプローチが求められています。
KESCOものづくりフォーラム2026は、「計測・実験・シミュレーション・設計」を核に、AIやデータ活用を含めた最新技術動向を共有し、研究者・技術者・開発者が知見を深め、新たなつながりを生み出す技術フォーラムです。

本フォーラムでは、シミュレーションソリューションや各種計測技術に加え、AIを活用した開発プロセスの効率化や設計・解析業務の事例をご紹介します。また、ユーザー講演や技術交流を通じて、実践的な課題解決のヒントや、分野・業種を超えたネットワークづくりの機会をご提供します。

計測・実験・シミュレーション・設計、そしてAI・データ活用をつなぎ、ものづくりの未来をともに考える一日。

ℹ️ 開催情報

日時:
2026年12月4日(金) 10:10-16:40 (9:30受付開始)
※全講演プログラム終了後、懇親会を開催いたします。
※ランチョンセミナーおよび懇親会は参加無料・事前申込制です。定員になり次第、申込受付を終了いたします。
会場:
秋葉原UDX NEXT(JR秋葉原駅から徒歩3分) / 会場案内
開催形式:
対面開催
参加費:
無料(事前申込制)
※各講演タイトルをクリックすると、詳細な概要をご覧いただけます。

⏱ タイムスケジュール(会場 NEXT-1 / NEXT-2)

時間 N1会場 N2会場
09:30-
10:10
受付/入場 受付/入場
10:10-
11:15
開会挨拶/基調講演
座長:加藤 和彦(計測エンジニアリングシステム株式会社)

10:10 【K-1】 開会挨拶
岡田求(計測エンジニアリングシステム株式会社 代表取締役社長)

10:30 【K-2】次世代ものづくりの設計・製造・デジタルツインへのAI活用の展望 ~AIによる暗黙知の見える化・システム化~
山田 稔久(エクスペリオン インドコスモ テクノロジーズ株式会社 顧問)

講演概要:

日本の産業競争力は近年大幅に低下している。2026年IMD競争力ランキングで30位(1992年は1位)、IMF推計では2026年一人当たりGNPは42位(2000年は2位)である。産業界では限られた熟練技術者の暗黙知に大きく依存しておりシステム化がうまくできておらず、また多くのシステムは担当単位の局所最適化になっており設計・試作・製造の一貫した全体最適にはなっていない。直近の生成系AIエージェントを活用して暗黙知や非構造化データを自律的に解釈してシステムに取り込むことが最近、研究・試行されており、その取り込み例を紹介する。また全体最適の横連携として設計と製造のBOM等データ連携やデジタルツイン化、全体最適の縦連携としてIT・OT・センサ・アクチュエータ・ロボットの連携、これらを進める上でのAIの活用を考察する。

N1中継
11:30-
11:50
ランチョンセミナー【N1-R1】

11:30 【N1-R1】ものづくり課題を解決するマルチフィジックス解析技術 ~計測・シミュレーション・機械学習を組み合わせた活用事例~
田中 惇登(株式会社コベルコ科研)

講演概要:

コベルコ科研では、試験・計測とCAEを組み合わせることで、製品開発や製造プロセスにおける課題解決を支援しています。本講演では、COMSOL Multiphysics®を用いたマルチフィジックス解析を中心に、実測結果との比較によるモデル構築、実験では把握が難しい内部現象の可視化、さらには解析結果を活用した性能予測や設計最適化の事例をご紹介します。二次電池、化学反応器、製造プロセスなどの事例を通じて、試験・計測・シミュレーション・機械学習を連携させたものづくり支援の取り組みについてご説明します。

ランチョンセミナー【N2-R1】

11:30 【N2-R1】Smart Testingが変えるクルマ開発 ~実機×シミュレーション×データで加速する次世代開発~
池田 亮太(スペクトリス株式会社)

講演概要:

自動車開発は、Simulationか実機試験かを選ぶ時代から、両者をデータでつなぎ、最適に活用する時代へ。本講演では、Virtual Testing、Physical Testing、Data Intelligenceを融合する「Smart Testing」により、開発のフロントローディングと並行化を進め、より迅速で確かな意思決定を実現する次世代の開発アプローチをご紹介します。

11:50-
12:10
ランチョンセミナー【N1-R2】

11:50 【N1-R2】COMSOL Multiphysics®の活用を支援するASTOMの解析コンサルティングサービスのご紹介
近藤 治(株式会社先端力学シミュレーション研究所)

講演概要:

COMSOL Multiphysics®は、熱・構造・流体・光・電磁場・音・化学反応などの物理現象を扱い、それらを連成して解析できるマルチフィジックスシミュレーションソフトウェアです。 マルチフィジックスシミュレーションは高度な物理モデリングの知見を必要とするため、従来はCAE専任者でなければ有効に活用することが難しい領域でした。 ASTOMは、COMSOL社の認定コンサルタントとして、長年培ってきたCAEに関する高度な専門知識をもとに、さまざまな物理現象を対象とした解析コンサルティングサービスを提供し、ユーザーの方々によるCOMSOLの活用を支援しています。 解析コンサルティングサービスでは、受託解析・解析モデルの開発・導入コンサルティング・技術サポートなど、ユーザーのニーズに合わせて柔軟に対応しています。 本ワークショップでは、解析コンサルティングサービスの概要、物理モデリングの事例紹介に加え、CAE専任者以外への普及を目的として開発したCOMSOLアプリについてもご紹介します。

ランチョンセミナー【N2-R2】

11:50 【N2-R2】測定機器とシミュレーションソフト(COMSOL Multiphysics®)の連携による研究開発のスマート化
西岡 将輝(みなも株式会社)

講演概要:

研究・開発プロセスのさらなる効率化や高度化に向けて、計測・実験とシミュレーションのシームレスな融合が不可欠となっています。本セミナーでは、通信機能を有した理化学測定機器や、LabVIEW、Excel等の外部アプリとの連携機能を活用したCOMSOL Multiphysics®の新たなアプローチをご紹介します。単なる独立した解析ツールから一歩踏み込み、取得データをモデルへ直接連携させることで、研究・実験の効率化やプロセス監視支援ツールとしての利用が可能となります。計測・実験とシミュレーションを具体的に繋ぐ事例を交え、研究開発を高度化する実践的な活用法をご提案します。

12:20-
13:00
コーヒーブレイク コーヒーブレイク
13:00-
14:30
セッション①:CAE技術応用セッション
座長:和田 雄二(一般社団法人 ZeroC)/ 吉岡 修哉(立命館大学)

13:00 【①-1】 PIV計測と数値シミュレーションによる気道内振動流の検討
吉岡 修哉(立命館大学)

講演概要:

呼吸に伴い発生する気道内の振動流について、PIV計測および数値解析により検討した。実験では、CTスキャンデータに基づき3Dプリンタで製作した気道モデルを使用した。数値解析では、実験と同一の気道形状を用いて、COMSOLによる3次元非定常解析を行った。 本報告では、気管支第1分岐部付近の左右壁面近傍の流れを調べた。実験および数値解析のいずれにおいても、左右壁面付近の平均速度分布に変曲点が認められた。これらの領域の速度を詳細に調べた結果、逆流が存在することが明らかになった。また、流入・流出と同期していない流れが一部に存在することも確認された。

13:15 【①-2】 COMSOL Multiphysics®を活用したマイクロ波化学プロセスの社会実装の挑戦
西岡 将輝(みなも株式会社))

講演概要:

近年、高効率な加熱や新規反応プロセスとしてマイクロ波技術の産業応用が注目されています。みなも株式会社(COMSOL認定コンサルタント)では、同技術の導入を目指す企業に対し、シミュレーションを活用した伴走型のコンサルティングを行っています。本講演では、社会実装に向けた各フェ-ズにおけるCOMSOL Multiphysics®の活用事例を紹介します。初期のフィジビリティスタディでは物理に忠実な定量的評価により社内プロジェクト化を推進し、研究実施期においてはモデルを用いた実験装置の提案や、実験とシミュレーションの比較による考察をサポ-トしています。さらに実用化を見据えたスケ-ルアップの検討まで、シミュレーションを軸にものづくりを加速させるアプロ-チをご報告します

13:30 【①-3】 外部加熱型抵抗加熱とマイクロ波加熱による多孔質材料のエネルギー効率のパラメトリック数値比較
Zamengo Massimiliano(東京科学大学)

講演概要:

高温化学プロセスの電化に向け,外部の電気ヒ-タ-(加熱マントル)によって容器壁面を加熱する従来型の抵抗加熱と,マイクロ波加熱のエネルギ-効率を比較する数値解析手法を構築した。COMSOL Multiphysics®を用い,円筒状多孔質充填層を対象として,熱接触コンダクタンスhcと有効熱伝導率keffを変化させ,温度分布,昇温挙動および蓄熱量に基づく効率指標を評価した。マイクロ波加熱では材料内部で直接発熱するため初期昇温が速く,2 Wの入力で10 Wの外部抵抗加熱と同等以上の温度上昇と高い効率を示した。一方,keffおよびhcの増加により放熱が促進され,マイクロ波加熱の優位性は低下した。以上より,材料特性と反応器設計に応じて両方式の適用可能性を評価できるCAE手法を示した。

13:45 【①-4】 COMSOL Compilerを活用したマイクロ波電磁界可視化アプリの開発
高橋 隼永(みなも株式会社)

講演概要:

マイクロ波加熱は必要な場所のみを速く効率良く加熱でき、産業の省エネと高品質化を実現する技術です。一方で、装置内部の電磁界分布の事前予測は難しく、適切な加熱器設計や加熱効率の算出にはシミュレーションが不可欠となります。本講演では、みなも株式会社における誘電率の簡易測定やキャビティ設計などのシミュレーション活用事例をご紹介します。さらに「COMSOL Compiler」を活用し、専門的なモデリングスキルがなくても電磁界の可視化やデータ取得ができるアプリの開発事例と、教育やビジネス展開を通じたシミュレーションの社会実装に向けた取り組みについて解説します。

14:00 【①-5】 新しい蓄電池開発への応用
岡崎 健一(立命館大学)

講演概要:

現行のリチウムイオン電池とは動作原理がまったく異なる新しい蓄電池の解析に向けて検討中。

14:15 【①-6】 COMSOLシミュレーションで進めるトランススケールなマイクロ波駆動触媒システム設計
岸本 史直(東京大学)

講演概要:

マイクロ波駆動触媒プロセスの実現には、原子スケールから実機の反応器スケールまでをつなぐトランススケールな設計学理が必要である。特に、メソスケール(μm~cm程度)の電磁界・温度分布は実験的評価が難しく、COMSOLによる連成解析が有力な研究手法となる。本講演では、東京大学グループによるアンモニア分解やメタン転換を対象としたCOMSOL活用事例を紹介する。

セッション➁:計測・シミュレーション・AI技術と連携
座長:關口 仁(計測エンジニアリングシステム株式会社)

13:00 【➁-1】 AI時代の計測 ~ものづくりに新たな価値を創出するために~
豊則 有擴(計測エンジニアリングシステム株式会社)

講演概要:

技術の進歩・発展に伴って、ものづくりや産業のマザ-ツ-ルとして位置付けられる計測器も大きく変遷してきた。 1980年代になると、人手による計測から通信機能を搭載した計測器とコンピュ-タとが協調した自動計測が大きく進化してきた。 21世紀になり大きく発展してきたAI時代において、ものづくりに新たな付加価値を創出するために計測技術に求められる新たな要請について考察します。

13:40 【➁-2】 計測とシミュレーションの連携システム ‐モノづくりにおけるデータの有効活用と発展‐
加藤 和彦(計測エンジニアリングシステム株式会社)

講演概要:

現在のモノづくり(研究/開発/設計)では、様-な道具(ソフト/ハ-ド)を用いて計測・解析を行っている。このモノづくりにおける多くのデータ活用を想定し弊社取り扱い製品を使用した実験の例を基に計測とシミュレーションの連携について報告します。まず、計測データとシミュレーションションデータの双方向接続の検証。検証結果を基に同接続方法を用いて、動きのある実験モデルをシミュレーションと接続して検証を行ったモデルの検証結果の報告をいたします。

14:30-
15:10
コーヒーブレイク コーヒーブレイク
15:10-
16:40
セッション③:CAE利用理科教育/CAEとAIのハイブリッド利用
座長:西岡 将輝(みなも株式会社))/ 和田 雄二(一般社団法人 ZeroC)

15:10 【③-1】 東京都立多摩科学技術高等学校(SSH指定校)の理数探究教育におけるCOMSOL利用について
高橋 諒(東京都立多摩科学技術高等学校)

講演概要:

多摩科学技術高校では,COMSOL Mutiphysics®を導入した研究教育を実施している.指導する教員の立場から,下記観点について所感を述べてみたい。
・高校の探究カリキュラムへのCOMSOL導入のねらい。
・探究教育における、COMSOL導入による教育的効果。
・COMSOLを活用した高校生の研究例。・導入後の課題。

15:30 【③-2】 COMSOL利用理科教育用教材の試作とワークショップ
高橋 隼永(みなも株式会社)

講演概要:

COMSOL利用理科教育用教材の試作とワークショップ 概要:多摩科学技術高校ではSuper Science High School(SSH)に指定された高校生を全国から募集し,TKG COMSOLと名付けたワークショップを行っている.参加者には,COMSOL Multiphysics®をインストールしたPCを一人一台用意し,cpu冷却系モデリングを例題として,ジオメトリー作成,フィジックス設定,メッシュ発生,計算実行,ビジュアル方法と解析,の一連の経験をしていただき,参加者間で意見交換をする内容として,全一日間のワークショップとして構成している.高校生に対するCAE技術体験機会提供の試みについて紹介したい.

15:40 【③-3】 物理AIが変革するシミュレーションの常識:生産加工における超高速サロゲートモデルの構築と次世代CAEの技術ロードマップ
夏 恒(東京農工大学)

講演概要:

従来のCAEは、高精度ながら計算コストの高さからリアルタイム活用が困難であった。本講演では、この壁を破る「シミュレーションとAIのハイブリッド連携(PIML)」に着目する。シミュレーションとAIの基礎概念や相互関係をわかりやすく整理したうえ、積層造形や切削、電解・放電加工など、複雑な生産加工における超高速サロゲ-トモデルの構築事例を中心に紹介する。さらに、個別最適化を超えた汎用的な大規模物理モデルの概念やオ-プンな標準化動向を解説し、設計・生産を自律化する次世代CAEの技術ロ-ドマップを論ずる。

16:10 【③-4】 パネルディスカッション:わたしたちはどうCAE・機械学習・AIをR&Dに入れ込むのか?
パネラー:夏 恒、吉岡 修哉、西岡 将輝、高橋 隼永、Zamengo Massimiliano、岡崎 健一、岸本 史直

パネルディスカッション概要:

準備中

セッション④:機械学習・サロゲートモデル・AIを用いた解析技術
座長:鄭 美蘭(計測エンジニアリングシステム株式会社)

15:10 【④-1】 インライン上で行うAI外観検査
参河 孝祐(計測エンジニアリングシステム株式会社)

講演概要:

製造現場の外観検査では、人手不足や検査員ごとの判定ばらつきへの対応、検査速度・効率の向上を目的として、従来の目視検査からAIを活用した自動化が求められています。本講演では、200枚未満の良品画像から学習でき、ノ-コ-ドでモデル作成・検査設定が可能なAI外観検査システム「DeepInspect」を使ったインライン検査を紹介します。表面欠陥検査、OCV/OCR、寸法検査、個数検査といった主要機能に加え、カメラ・照明を含むシステム構成やPLCとの連携について解説します。DeepInspectでどのような外観検査が可能なのかを、実際の画面や機能を交えながらご説明します。また、これまでの導入事例についても、実際の検査画像や写真をお見せしながら製品技術をご紹介します。

15:40 【④-2】 ガウス過程を用いた熱音響エンジンのマルチフィデリティサロゲートモデルにおける加算補正法とコクリギング法の比較
ラヒム イクマル(計測エンジニアリングシステム株式会社)

講演概要:

Standing-wave thermoacoustic engines can be modeled with high fidelity using Computational fluid dynamics (CFD) simulations, which accurately capture real-world physical phenomena but at substantial computational cost. This expense makes it difficult to gather sufficient training data for building accurate surrogate models. A computationally cheaper alternative is offered by Thermoviscous acoustic (TVA) simulations, which provide lower-fidelity results which do not account for the nonlinear effects introduced by high-pressure fields. In this study, we construct a multifidelity surrogate model for a thermoacoustic engine by combining a limited set of high-fidelity CFD results with a larger set of low-fidelity TVA results within a Gaussian process model. We compare two multifidelity modeling strategies, the additive correction method and the co-kriging method, in terms of prediction accuracy, training time, and other relevant performance metrics.

16:10 【④-3】 共振現象を有する問題の機械学習
石井 徹哉(計測エンジニアリングシステム株式会社)

講演概要:

Wi-Fi・Bluetoothなどの2.4GHz帯ISM無線通信に用いるパッチアンテナのS11特性を予測する2つの手法を比較する。①マルチフィディリティ解析は、LTSpiceなどの簡易計算(SPICEソフトが必要)の結果もSmartUQで学習させ、精密なFEM解析と融合して、計算せずに素早く結果を予測できるサロゲ-トモデル(代理モデル)を構築する機械学習手法である。②共振モデルによる解析は、簡易計算が不要な一方、共振を表す現象式へのパラメ-タ同定が必要になる。最終的に①のサロゲ-トモデルを用いて製造ばらつきに対するロバスト設計を行い、すべての仕様を満たせることを確認した。

⏱ タイムスケジュール(会場 NEXT-3 / ホワイエ)

時間 N3会場 ホワイエ
10:00-
11:15
N1中継
クローク受付
11:00-
15:30
KESCO機器展示
給茶場
クローク受付
企業機器展示
休憩コーナー

<機器展示企業名>
横河計測株式会社
株式会社コベルコ科研
株式会社先端力学シミュレーション研究所
株式会社HPCテック
スペクトリス株式会社
みなも株式会社
16:40-
18:30
懇親会
※事前申込制となります。
16:40-16:55 懇親会受付

※都合により、講演順・講演テーマ・登壇者等が変更となる場合がございます。
※プログラム内の登壇者および関係者の敬称は省略させていただいております。